» 防災についてのブログ記事

新型コロナ感染症対応危機管理について

今だ終息のめどが立たない新型コロナについて、首都圏で3日連続クラスターが発生するなど、国民に不安が付きまとう状況となってきました。

今回は、前回に引き続き、危機管理の基本についてアドバイスいたしますので、参考にしていただき、冷静な対応をお願いします。

1.基本的な考え方

世界的に感染者数が累計で報じられていますが、完治した人も相当数いらっしゃいます。

同じ風邪の系列で「インフルエンザ」がありますが、我が国における感染者数は、国内で推計1000万人いるといわれています。その内亡くなられる方は、年間214人から1818人(過去の統計上)です。

感染が拡大している東京都の感染率からすると、0.002%です。広島市は、0.0003%です。

インフルエンザの感染率は、0.9%ですから、インフルエンザの感染率が重要といえます。

都市圏においての感染者数は、予想よりずいぶんと少ない数で、これからは、残念ながらまだまだ増加すると思われます。

インフルエンザ感染率から感染者数を割り出せば、117万人が感染することになります。

すなわち、新型コロナの今後感染者数は、予測数値からすれば上がるものと思われますが、大切なことは、過剰に反応し、冷静さを失わないようにしていただきたいということです。

2.感染源が特定されない状況となった

豪華客船とか、ライブハウスとか、感染場所がある程度特定されていたが、今は、特定できない状況となりました。飲食店で感染したという報道に、その飲食店ではウイルスが蔓延していたかといえばそうではなく、グループ会食していたうちの何人かが感染したのは、会食参加者の誰かが人込みの中で感染し、会食参加者に感染が及んだとの見方が正しいです。

従って、いつどこで感染するかわからない状況になったということは個人個人が認識しなければなりません。

3.感染予防対策

国民全員が出歩かず、家の中にいれば、感染は瞬く間に終息します。しかし、現実日々生活する上には、行動しなければなりませんので、行政がしきりに国民の皆さんへお願いしているのは、「不要不急」の外出は控えてください。というほかないんです。

しかし、強制力は全くありませんので、生活する上には最低限出歩かなければなりません。

その状況下で感染するのは当たり前になってしまうのです。

それではどうすればよいかということですが、外出するときマスクを着用すれば防げるかといえば、マスクは気分的なもので、全くと言ってよいほど新型コロナには効きません。

マスクは、拡散防止に有効としかないので、症状がある人は、人に感染させないためマスク着用を義務付けています。といっても、残念ながら効果はほとんどありません。

とはいえ、咳・くしゃみといった症状のある方が何もしないでは、大きく拡散させるので、エチケットとしてしなければなりません。

感染防止行動

・ 咳・くしゃみ・微熱等症状がある人は、外出しない。控えるのではない。

・ 感染国からの帰国者は、2週間外出しない。

・ 国内で感染が進んでいる都道府県内に居住若しくは出入りする人は、自

己の健康上のチェックを日々怠らないこと。

① 微熱・咳・くしゃみが続く場合。味覚・臭覚に異常が感じられる場合。 体全体に倦怠感がある場合。

② 症状が現れた人は、まず感染専門医療機関(保険所等)に電話をして指示を仰ぐ

③ 外出は禁止。

・ 一般の人は、人込みを避けるようにということが言われているが、現実人込みを避けるのは無理であることを認識する。

・ 手洗いの励行。食事する前、外出から帰った時は必ず手を洗う。うがいは効果なし。(体内にウイルスが入れば、約20分で細胞内に入る。)

〇 今出来る最低限の対応は上記の行動であり、これで感染すれば仕方のないことと理解が必要です。

4.行政機関の危機管理

今後の拡大を予想して、医療機関スタッフ、特に看護師の確保を行うこと。

現役を引退した看護師さんに要請し、緊急時のプロパー確保を行ってください。

5.公安職のBCP(業務継続計画)の重要性

自衛隊・警察・消防は、特に災害対応としての継続が図られるよう、各パターンを作成しておいてください。

6.厚生労働省の対応

特効薬ができるまでは、現状ある医薬品で対応しなければなりません。

現在でも、アビガンが有効といわれていますが、ほかにHIV薬とか、いろいろあります。

ぜひ早急に取り組んでいただきたいことは、中国で製造されている医薬品とか、ドイツ及び他国で実証実験で効果が出ていると表明されている医薬品については、従来の認可基準ではなく、超法規的対応が今必要です。

仮に新薬が開発されれば、従来の認可手続きでは遅すぎますので、速やかな対応を行ってください。

7.今後の見通し

前回5月になれば終息が見えるとブログで紹介しましたが、残念ながら6月以降になると思われます。

気温が上がれば、必ず終息が見えてくると思います。

一部の意見で、暑ければ発生しないというなら、なぜアフリカとかの暑い国で蔓延しているかとの質問を受けます。

確実ではありませんが、気候的には熱帯地方でも、室内はエアコンでの生活がほとんどです。したがって、冷房の効いたところでの感染が考えられます。

最後に一言!冷静な判断で、感染予防の原点に立ち返った対応を。

〇新型コロナはいつどこで発症したのか?

• 令和元年12月10日、武漢市の華南海鮮卸売市場で働く海産物販売業者のウェイ・グイシエンさん(57)が不調を感じ、最初は風邪のひき始めだと思ったウェイさんは治療を受けるため地元の診療所に向かい、風邪の治療を受けその後仕事に戻った。

• 8日後、ウェイさんは意識がほとんどない状態で病院のベッドに横たわり、その後次々と感染が始まった。

〇新型コロナとはいったい何もの?

•ウイルス粒子表面のエンベロープ(膜構造)が花弁状の長い突起(S蛋白、約 20 nm)であり、コロナ(太陽の光冠)に似ていることからその名が付けられた。

•新型コロナウイルスには2種類あり、日本ではS亜型が多いといわれている。

•指定感染症に分類された感染症。(1年間に限定された感染症)

〇新型コロナは2つの型に分類される(ウイルスのサンプル103例の遺伝子配列を調査の結果)

L亜型(70%感染率)

•感染力が強い

•中国武漢市で爆発的に起きた時期に多く確認された。

•令和2年1月初旬には減少した。

S亜型(30%の感染率)

•コウモリから検出されたコロナウイルスに遺伝子的に近い。

•L亜型より古い。

•日本で感染した主な型

〇新型コロナウイルスとは何?

•一言でいえば「風邪」である。

•大別すると、風邪には、4つのタイプがある。4つの内二つは、一般的に「風邪」と言われるタイプ。その次に流行したのが、「サーズ」、次が「マーズ」。

•サーズにせよマーズにせよ、当時は新型コロナウイルスといわれていたが、対応できるようになった時点で、旧型(一般的)となった。

•今回新たなコロナウイルスが発見され、新型となったもので、名称は「SARS-CoV-2」と命名。(日本では新型コロナウイルスと呼んでいる)

•感染症は常に歴史の中に存在し今日まで来ているものである。

〇新型コロナウイルスの大きさとマスク

•新型コロナウイルスは、50~200nm

•スギ花粉:20μm~40μm(0.02mm~0.04mm)黄砂:4μm(0.004mm)

•PM2.5:0.1μm~0.3μm

※1nm(ナノメートル)は、 10のー9乗。10億分の1

※1μm(マイクロメ-トル)は、10のー6乗。100万分の1

•N95のマスクは、0.3μmまで防ぐことが可能。

•一般に市販されているマスクは、花粉症には有効。したがって、今回のコロナウイルスは、感染予防には全く効果なし。

〇今回爆発的に広がった原因は危機管理に失敗!

中国をはじめ、各国では初動対応に失敗したため、国によっては爆発的に感染が拡大した。

人類は、常に感染症と向き合いながら生活しなければならない運命にあることをしっかりと認識しなければならない。すなわち、「感染症」は常に生活の中に存在する。

従って、感染症の危機管理は、初動対応を的確に行うことが必須であることを関係機関は認識しなければならない。

今回爆発的に拡散したのは、単なる「風邪」から「肺炎」といった安易な対応が後手に回り、拡散を防げなかった。

〇感染症に対する危機管理は?

• 感染症の専門機関は、特異な症状が現れた時点で、完全隔離を第一にしなければならない。すなわち、拡散させないこと。

• 完全隔離した後、検査を行い、陽性と判断されれば、感染ルートを調査する。

• 初動時であれば、ほとんどピンポイントで封じ込めが可能となる。

• 医療機関で「発熱外来」を専門的に設置されているところは、平時の危機管理体制をしっかりと構築しておく。

〇新型コロナより重傷だった今回の対応策

〇 世の中を混乱させた対応の問題点

① 報道機関の報道のあり方

インフルエンザより軽い症状でありながら、「新型」と判明した時点で、あたかも罹患すれば、イコール死とのイメージが強く出た。

② 国の対策に大きな問題点

国民へ招いた混乱、社会経済への大きな影響の原因は、日本国内一律に非常事態ともとれる対策を発表したのが原因。

③ 各都道府県市町村自治体の判断に大きな問題

国が示した対応は必ず従わなければならないとの考えが強く、地域の実態を把握することなく過剰な対応が大きな混乱を招いた。

④ 各個人個人が災害に対する対応策の原理原則が取れなかった

国民すべてが、あらゆる災害(今回の新型コロナも災害)に対する「自らの命は自らが守る。」の原則がほとんどとれていなかった。

〇今回の対応の具体的問題点

① 報道機関の報道のあり方

「〇〇名が感染し、〇名が亡くなりました。人込みは避けてください。」といった報道が毎日流れ、必要以上の不安を与えてしまった。

発症した都道府県は、あたかも蔓延しているとの誤解を招いた国内感染分布図。例えば、広島県では県の人口が約280万人、広島市は約120万人、その内1人のみ発症(軽症)している。感染分布図は広島県全域が塗りつぶされた表示がなされている。一方北海道は、各地域で発生しているので、部分表示は不可能であるのですべて塗りつぶしは妥当と思われる。

感染後治療により完治した都道府県は、白図にすることが重要。

感染者は、PCR検査対象と判断された人のみ(事前の問診等により判断)を対象とした検査結果は、陽性と判断された人は6%程度、その内重症者は、0.4%。検査希望者全員を検査すれば、陽性率は、1%未満になることが考えられる。

ポイント: 安心を与えることを最優先とし、正しい情報提供が重要であり、感染者数の発表についても、累計感染者数、累計死亡者数は必要ない情報である。むしろ日々完治した人の割合を示すことが必要である。予防対策の徹底を図る必要がある。

② 国の対策に大きな問題点

国として最も考えなければならないのは、有事の判断能力。

「1つの判断は、10の影響力を考える。」が最重要!

今回の対策はつじつまの合わない対策が多く、不要な混乱を招いた。

・休校を一律にした問題

基本的考えを示した中で、地域の実情を勘案し実施するとすべきであった。

・休校すれば感染防止になるとの判断は誤り。

複式学級など小規模学校が休校し、対策として、教室の一部を開放し、教職員が授業を見るといった現実がある。

・なぜ休校対策をとったのか。

一人感染すれば、学校全体がクラスターになるのを恐れたから。との考えであったが、数式の原理を理由にしたもので、現実的ではない考えを理論付けした大きな誤り。

・学童保育・保育園・幼稚園は通常どおり及び学校の一部開放にした理由。

感染症対策ではなく、働く親族のためが理由であり、感染リスクを避ける対策とすれば一貫性のない考えである。

・ 100年前のスペイン風邪を前面に出した対応策があったが、100年前と現在では医療体制全般及びその後の感染症対策においても比較には値しない進歩があるにもかかわらず、スペイン風邪と同様な状況であるかの如く誤解を招いた。

正しい対策

ポイント:感染地域の実情を踏まえ、地域独自の判断により実施とする。ただし、正しい感染予防対策は必ず行うことを付帯条件にする。

③ 各都道府県市町村自治体の判断に大きな問題

全国の自治体では、国からの方針決定に対応が統一されなかった。

しっかりした危機管理ができる自治体は、冷静に判断し、どのようにすれば、通常どおりの体制が取れるかに力を入れた。

イベントに関しては、感染発症地域は、状況を的確に判断し、実施の方向で検討し、感染リスクが高いとなれば、中止若しくは延期の判断をすることが重要。

感染リスクが最も高いとされているのが、ア.換気が不十分な密閉空間、イ.集団の中、ウ.隣との距離が2m以内、この三つの円が重なった中心部分となっている。従って、三つの条件のどれかを解消すればリスクは軽減されることを認識することが大変重要である。 従って、屋外のイベントは、規制の対象からは当然外れる。

イベントの主催者は、過剰な反応することなく、イベント会場出入口でのチェック体制を強化することが必要。

対策例

ア.入場者は全員手指消毒を徹底。イ.咳・くしゃみがみられる人へはマスクの着用を義務付ける。ウ.屋内会場イベントの場合は、トイレ、ドアの取っ手、手すり、会場内の椅子すべてを、アルコール若しくは次亜塩素酸液で消毒するなどの対策をとる。

④ 各個人個人が災害に対する対応策の原理原則が取れなかった

私たちが考えておかないといけない災害対応の原則は、「自分の体は自分で守る。」ことにある。

周りから指導されて行動を起こすものではない!

周りからは情報として行動の参考にするのが一番正しい。

〇 自己防衛の正しい判断方法

ア.マスクは、健康な人はしないのが感染リスクは低い。

イ.マスク着用は、罹患した人若しくは、くしゃみ・咳がある人は着用するのが原則。

※マスクについての知識

新型コロナウイルスは、N95の医療用マスでも不十分である。ましてや、一般に市販されているマスクは、全く効果がない。むしろ、マスクが感染率を高くする危険性が高い。汚れた手で、何度もマスクに触ることで、手についたウイルスをマスクで拭き取る状態となり、そのウイルスを吸い込むことで、逆に感染率が高くなる。 特に子供は、正しいマスクの使い方ができないことから感染率が上がっている。

ウ.くしゃみ・咳・発熱症状がある場合、電話で医療機関から指示を受ける。いきなり受診をしない。

エ.感染の疑いがある場合は、インフルエンザと同様の対応で、家から出ない。インフルエンザは一週間がめどとされているが、新型コロナの場合は、二週間をめどとする。

オ.周囲に、くしゃみ・咳をする人がいた場合、極力距離をとるようにする。

カ.イベント等への参加は、くしゃみ、咳等身体的体調不良のある人は、絶対に参加しないことを守る。

〇今後の見通し

•5月以降終息の方向が見えると思われる。

•3月中は現状の警戒態勢を維持し動向を見ることが必要。

•4月以降は、出来る限りの感染症対策をとりながら、すべて規制解除しなければならない。感染症での犠牲者より、経済不況での犠牲者が増えることを防がなければならない。

〇まとめ

•我が国は、一定水準の生活レベルが保証されていることと、日本人のほか在日外国人の把握が確立されていることと、医療体制、健康保険制度等他国には例を見ない体制が取れていることから、国内におけるパンデミックは考えられない。また、新型ウイルスは、解明には一定時間を要するが、短期間で解明する能力を持っていることから安心できるものである。 ただし、今回不要な混乱を招いた原因の一つは、報道期間による報道内容の過剰報道と一貫性のない政府の対応発表があげられる。すなわち、正しい危機管理がなされなかった。

•国の役割

国内での感染状況による対応は、重大、要注意、注意、アドバイスに分け、各地域別に適切な対策をとることが必要であった。

「地域別感染状況にあった的確な対応」

現在で最も重要なことは、諸外国からの流入であることから、検疫の徹底と、特に感染重要国からの入国及び帰国者の2週間隔離観察は必須と考えられる。

アメリカがとった欧州国からの出入り制限はある意味効果があるものと思われる。(手法の問題は別)

•都道府県市町村の役割

実態を把握し、国の方針を参考にしながら、過剰な判断をすることなく、地方の発展に対する影響が出ないようにすることに重点を置き、独自の判断で対応することが行政としての役割である。

•国民の義務

自分の体は自分で守るの原則を守る。(自己管理・自己責任)

自己の健康管理を今まで以上に徹底する。

必須対応:手洗いの徹底、外出から帰った時の被服をはたく行為(ウイルス、ほこりを家に持ち込まない。)

情報に惑わされることなく、普通のインフルエンザ対応を考える。

健康な人は、普段どおりの生活で十分である。

健康体の人は、マスクはしないほうが安全である。

格言:1つの判断は、10の影響力を考える。

順天堂大学大学院医学研究科教授堀賢医師のアドバイス(報道から参考)

質問1 インフルエンザの死亡者と比較して恐ろしか?

回答 致死率は低いので怖がらなくてよい。考え方は、風邪が世界的に流行したものとの考えでよい。

インフルエンザで亡くなる方は、年間一万人にもなっている。

3月9日現在1210人がり患しその内16人が亡くなっているので、感染率3.4%、致死率は0.1%である。

我が国は、医療システムが高く、発展途上国は残念ながら低いため、多くの犠牲者が出ている。

質問2 新型コロナウイルスに感染すると必ず肺炎になるか?

回答 感染者の約8割が軽症で、何もしないで治るものである。

単なる風邪と考えてよい。

なお、重篤患者の5%の内、半分は助かっている。

質問3 新型コロナの検査体制はどうか

回答 検査はあまりしないほうが良い。

検査対象となる人は、風邪症状の高齢者、持病のある人のみ対象とすればよい。

全員検査に来るとなると、病院での感染拡大のリスクが高くなる。

再感染との報道があるが、再感染ではなく、体内に残っていたウイルスが再燃したとの考えが良い。

PCR検査は、2割から7割の確率で発見されることから、約半分は検査結果が出るが、残り半分は見逃すことになっている。

陰性でも二分の一の人は排菌する。

質問3 新型コロナ感染予防策は

回答 体調が悪い人は、学校、職場には出ない。すなわち外出しないこと。10日から14日程度。

休むことが原則。潜伏期間は12.5日。

質問4 マスコミ報道の問題点

回答 感染者数の発表で、累計数字を出すのではなく、1日の感染者数を出し、先週との比較をすることが大切。

質問5 学校の休校、イベント自粛を当面2週間としたのは正しいか

回答 2週間では足りない。

新型コロナは、不顕性感染である。したがって、感染している地域は慎重な対応が必要。

※不顕性感染とは、 細菌やウイルスなど病原体の感染を受けたにもかかわらず,感染症状を発症していない状態をいう。一般に感染しても必ず発症するとはいえず,大部分がこの不顕性感染となる。

質問7 うがいは効果があるか

回答 効果はない。

ウイルスは20分程度で細胞内に入るため効果はない。うがいは日本だけの習慣である。

質問8 来年になれば、新型コロナは普通の風邪になるのでは

回答 普通の風邪になる確率は高い。

ウイルスは一人で生きることはできないため、宿主に寄生して子孫を残す。したがって、宿主が亡くなればウイルス自体生きられないため、宿主を死なせることはしない。

質問6 手洗いの効果は

回答 手洗いが一番の対策である。

健康な人はマスクはする必要はない。

アルコール消毒の場合濃度は、60%~70%が一番良い。

今や世の中を震撼させているコロナウイルスによる疾病については、国民皆さまが大変心配されていると思います。

しかし、過剰反応は決して好ましいこととは思いません。

まず、同じ感染症で怖いのが、インフルエンザです。インフルエンザの全国における罹患者は、毎年2000万人を超えます。

そして、亡くなる人は、200人から300人です。これほど感染力が強く、しかも危険なウイルスなんです。

今回の新型コロナは、今までにないウイルスが原因となっていることから、適応薬がないのです。

それで、皆さんが過敏になるのはわかりますが、それを防ぐには、マイナスイオンの多い山の中で、人に接することなく生活すれば罹患はしません。

日常生活の中では、不特定多数が出入りする建物等への出入りは大なり小なりしなければなりません。

まずはそのような環境下で生活していることを認識しなければなりません。

それであればどうすればよいのか。

危機管理の原理原則は、「自分の身は自分で守らなければならない」です。

それを考えれば、どのような対応しなければならないかは、おのずからわかるはずです。

一方行政機関の役割は、基本的に次0の三つの対応をしなければなりません。

① 情報の提供

② 専門的対応窓口の設置

③ 中止、延期よりも、どのようにすれば開催できるかを助言する。

大規模イベントについては、短絡的対応策は、膨大な経済損失がかかることを十分考えなければなりません。

そのためには、中止・延期は十分に検討すべきであると思います。

〇〇から指導があったから中止します。では〇〇から死ねといわれれば死ぬのかといえば、「何訳のわからんことを言っているのか。」と

激怒するんでしょう。今や世間がそうであるなら中止しましょうとの判断は、「保身」の何物でもないでしょう。

そこでは、やめる方向ではなく、実現する方法を考えなければなりません。

卒業シーズンで某学校で卒業式を中止したとの情報が流れました。

何で中止したんだろうと真剣に考える人が何人いるでしょうか。(学校関係者で罹患した人が発生した。というなら別です。)

子供たちは、家と学校のみの生活であるなら、ある程度安心かもしれません。

しかし、休みにはいろいろなところへ出かけています。そうなれば、学校そのものへ通学することを禁じなければなりません。

卒業式と、普段の勉強どこが違うと思いますか。

唯一違うのは、保護者が参列するかしないかでしょう。それがだめとするなら、授業参観も中止しなければならないでしょう。

ほとんどの学校ではそこまで考えてはいません。

卒業式は多数の方が参加する大イベントであるから。中止して、卒業証書は、クラスで渡してしまう。大変な矛盾を起こしています。

そこで、保護者の参加は行わず、子供たちだけの卒業式にするといった考えの学校もあります。

それは、保護者はウイルスを持ってくるということを言っていると同じです。

一生に一度の学生の晴れ姿、実現させることを考えたいものです。

終わりになりますが、一つの判断をするには十の影響力を考えることが「危機管理の基本」です。

 

台風19号で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

相当広い川でも堤防の決壊は起こります。決壊した堤防は出来る限り早く応急復旧しなければなりません。

一般的にはトンパックと言われる土のうを積み上げ応急復旧するのですが、流れが早い場合は、土のう自体が流されますので、

方法としては、テトラポットとトンパック併用応急対策で可能となります。

私のコラム、大変長い間失礼していました。

理由になりませんが、日々大変忙しく、投稿する時間がありませんでした。

さて、この度の西日本を襲った豪雨災害、被災され、また未だ行方不明の方心からお見舞い申し上げます。

島根県大田市で発生した「島根県中部地震」大阪で発生した地震、そしてこの度の豪雨災害、今や

日本列島災害の巣となってしまいました。

私は、いろんなところでお話をしている中で、「分子の原理」と言うことを話しています。

数知れない災害発生を分母とすれば、分子の「1」に誰が当たるか分かりません。

今にも、また明日にもその「分子の1」になあなたが被害に遭う可能性は十分にあるのです。

今回の災害により被災された方は、正に「分子の1」に遭遇されたことになります。

次は、あなたかもしれません!日頃から十分な三つ備えを心掛けて下さい。

一つ目、「心の備え」=災害に対応する知識、平時での備え。二つ目「物の備え」=災害備蓄品。(コンビニで対応出来ると思わないこと!)

三つ目「地域の備え」=地域一丸となって対応する「共助体制」。

地震災害と、豪雨災害の違いは、いつ来るかわからない「地震」に対しては、揺れた時から瞬時に対応出来る反射的災害対応が必要です。

一方豪雨災害は、あらかじめ分かりますから、対応は極めて有効となります。

今回ここまで犠牲者が増えたと言うことは、一言でいえば「災害をなめてかかっている」と言うほかありません。

「線状降水帯」の様相を呈した「梅雨前線」を見れば、危険度は最大級に上がっていました。当然危険地域の方はいち早く避難するのが鉄則です。

今回は全て「時期を失っている。」としか言いようがありません。又は、「正常化の偏見」があったことも事実です。

今年もやっと半年過ぎたばかりです。あと半年残っています。次は台風による大規模被害、予期せぬ「大規模地震」油断しないようにして下さい。

今後出来る限り、早めにコメントを掲載します。ご覧になり対応をお願いします。

2018年4月に、韓国との文化交流の一環として「日韓交流演奏会」を行うことが決定しました。

詳細はこれからですが、韓国の演奏団体と私が所属している松江市を中心に活動しているビックバンド(T・オアシスanオーケストラ)との共演です。

韓国からは、防災に関する研修員の派遣相談もあり、文化交流も併せて行うことになります。

詳しい内容については、ホームページで紹介いたします。

皆さんこうご期待を!

5月に入って記録的な少雨が全国各地で記録さていますね。

中長期予報では、まずまず平年並みということでしたが、蓋を開けてみれば、毎日夏日が続く状態となっています。

特に島根県では、5月の降水量としては気象台始まって以来の少雨となっています。

さてこの天気今後どのようになるかを、気象予報士ではない私が災害発生の視点から予測してみることとします。

このところの暑さは、5月としては異例と言えるような「夏日」が続いています。

私は、3月ころに今年の夏の気象を予想したその内容は、昨年に引き続き猛暑となり、ゲリラ的集中豪雨が全国各地で発生します。

と言っていました。

今後6月以降の気象は、西日本は高温が続き、場合によっては梅雨は空梅雨になる要素もあるとみています。

しかし、北からの寒気団が頻繁に南下しているため、ゲリラ的集中豪雨の危険性は全国各地で高まると思います。

関東以西は、高温少雨傾向、関東以北は冷夏に近い状態となり、雨の日が多くなるとみています。

このところ真夏日が連日続いていると言われていますが、朝晩に至っては結構気温が下がっています。

南からの湿った空気は勿論ありますが、北の寒気の南下も強いところがあります。

このような状況から、今年の夏は、気温については西は比較的高温、東は平年か低い。

降雨については、西は少ない(ゲリラ豪雨は可能性高い。)東は平年か比較的多い。

このような見通しをしていますが、あくまで予想です。備えあればで、常に危機管理意識を持って生活して下さい。

私のホームページをご愛用いただいている皆様にお詫び申し上げます。

しばらくの間、開くことが出来ない状態で皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。

問題が解決し、ご覧のように開くことが出来ました。

沢山の方に、ホームページをご覧くださいとご案内していたにもかかわらず、見ることが出来なく本当に申し訳ありませんでした。

これからも、ホットな話題を提供いたしますので、どうぞご覧下さい。

新年明けましておめでとうございます。

昨年は、私のブログご覧いただき、それに対するご意見ご質問等頂きありがとうございました。

本年もいつものとおり辛口の意見等掲載しますのでどうぞご覧ください。

皆様にとって、今年は今までにない「飛躍」の年になりますことをお祈りいたします。

さて、昨年を振り返ってみますと、また今年もか?という言葉が聞かれたほど大規模災害が発生してしまいました。

被災された皆様には心からお見舞い申し上げますと共に、改めて、災害による犠牲者を出さない日頃の備えをしなければならないと思っているところです。

昨年の熊本地震、鳥取中部地震はある程度予測していたところで、若干の位置はずれましたけど、大規模地震の発生は残念ながら的中しました。

また、今年の冬の積雪状況も、昨年10月頃に予測していまして、周りの方からは、今年は大雪になる、「カメムシ」が異常発生なので大雪になる・・・。

など云われていますが、私は、関東以北は寒い冬となり、雪はかなり降るものの、関東以西は比較的暖かな冬となるでしょう。と予測していました。

関東以西は、11月中に積雪がなければ、正月は穏やかな正月となり、1月中旬あたりから降雪を予測していました。

11月には降りませんでしたが、12月に1回降雪があり、若干ずれましたが、今のところほぼ的中しています。

さて今年の災害予測は?と言いますと、また近日中にこのブログにて紹介したいと思いますので、注目いただければ幸いです。

林防災危機管理事務所 林繁幸

熊本地震から学ぶパート2として今回は、「熊本地震の教訓」を載せたいと思います。

熊本地方の皆さん、地震被害に追い打ちをかけるように梅雨前線の影響で豪雨災害が発生しお見舞い申し上げます。

教訓

① 避難者が、避難所へ殺到したため、毛布、食料と言った救援物資が不足し、初動時の避難者受け入れ体制を今後どのようにするか。

② 震度5以上の強震が、発災14日以降5月19日まで19回発生しており、家の中での生活恐怖心から車での避難者が非常に多く、エコノミー症候群が多発

       した。

③ 被災された殆どが、地元で大規模地震が発生することを考えていなかった。

④ 避難所での避難者への食糧が供給できなかった。発災当初は、1日パン1個、500ccペットボトル1本のみであった。

⑤ ペットの避難所がなく、飼い主と一緒に避難した人は、外に近いロビー等に身をおいた。

⑥ 警察官の巡視で、「戸締りをしてから避難して下さい。」との呼びかけがあったが、戸締りが出来ない状態であった。

⑦ コンビニエンスストアーでの食糧等調達は、補充が効かないシステムであるため、売れ切れ状態となる。

⑧ ライフラインが寸断され、特に夜間は懐中電灯は絶対必要である。

ガスは、卓上コンロでの煮炊きが出来た。

水は、ペットボトルの供給も出来なく、備蓄の必要性を痛感。

⑨ 情報収集のためのラジオの必要性を痛感。

⑩ 被災者宅の空き巣狙いが多発した。

⑪ 車での避難生活中、余震により骨折した人が発生した。

⑫ ペットのパンパースの必要性があった。

⑬ 避難所における女性専用の仮設トイレの重要性。

⑭ 専門家によれば、今回の地震は想定外であったとは言えない。

今回発生した地震の今後の連動性について

大分県で発生した地震は、熊本地震の余震とみられており、一部で懸念されている、中央構造線断層帯に沿って東の方へ移っていくのではないかと

   のことについては、今の時点では考えられない。

今回の地震が、他地区での地震発生に影響があるかについても、直接的には考えにくい。

以上避難者アンケート結果からでした。

お問い合わせ


講演依頼、危機管理のアドバイスの他、防災に関するちょっとした質問など、お気軽にご連絡ください。

カテゴリー