» 2012 » 12月のブログ記事

松江市の視覚障害者を対象とした防災講演を初めて行いました。

会場には沢山の視覚障害者の方が集まられ、今までの講演会場とは雰囲気が全く違っていました。

一般の会場では講師の方を見て一生懸命メモを取られたりしていますが、視覚障害者の方は耳を講師の方へ向けていらっしゃいます。

一生懸命聞こうとされる姿は、健常者よりはるかに真剣にとらえられていることを感じました。

今回話した内容は、今地球規模で何が起こっているのか、これから何が起きようとしているのか、を具体的にはなし、何を心がけなければならないかを知っていただくのが一番の目的でした。

そこで、阪神大震災時の視覚障害者の被災状況、東日本大震災の視覚障害者の被災状況を話、その問題点を解決するため何をしなければならないかを話しました。

話しているうちに、自分自身が、色々な障害者の方がいる中で、「災害時には目が見えない人が最も大変な思いをしているんだ」と改めて感じていました。

目が見えるありがたさ、何気ない当たり前の生活がこんなにも大切なものかという気持ちでいっぱいでした。

防災の基本理念である「自分の命は自分で守る」、この言葉は当然のことなのですが、したくてもできない人たちがいるんです。そのためにもいざという時に社会全体で障害者の方を守ってあげなければなりません。

今回の講演で、自分は講師であるにもかかわらず、障害者の方の訴えている姿がひしひしと伝わってきました。

このような気持ちは実は初めてでした。改めて隣近所、その地域、行政のきめ細かい対策をしっかりと取らなければならないと感じたところでした。

逆に教えられた講演会でした。要請いただいた三輪さんありがとうございました。

せっかくここに思いを書きましたが、視覚障害者の方は読むことが出来ません。点字もありません。このブログを開いていただいた方は是非目の不自由な方に読んで聞かせてあげて下さい。よろしくお願いします。

私が初めて消防大学へ入校したのが、昭和61年。あれから早いもので26年が過ぎました。

以前は3年に1回のペースで全国各地で同期会を開催していましたが、歳を重ねるごとに早くしないと皆死んでしまうとのことから2年に1回になりました。

本来なら昨年開催の予定でしたが、あの大規模地震により1年延期となったのです。

実は、これをきっかけに長年続いた同期会も終わりを告げるのかと思ったところでした。しかし、やはり責任感の強い者の集まりであった我々同期!1年遅れてでも開催が決定しました。

今回は関東が当番でしたので、千葉県の富津市出身の富田さんが幹事で、北は岩手県、南は佐賀県から同期が集まりました。

しかし、何で師走になっての開催なんだよ~この忙しい時にと思った者も少なからずいたんではないでしょうか?幹事さん・・・・。

さて、我々は、消防大学で何を学んだか?実はレスキュー部隊だったのです。当時は日本を代表するレスキュー隊員の集まりでした。

あれから26年!今や見る影もなく、髪は薄く、腹は出、これが当時の精鋭?と疑いたくなるようなメンバーでした。

しかし、話をすれば流石第一線のレスキューの考え方になってくるのでした。

今回集まったのは15人、当時の救助科は44人でした。残念ながら亡くなった同期もいますが、15人集まったと言っても殆どが家内同伴です。

これほど長く続いている同期会もそんなにないと思っています。

話はもっぱら学校時代のつらい訓練ではなく、エピソードばかり。中には、「俺は勉強しに行ったんではない。友達を作るために行ったんだ。」と まじめに話すものも。

なにはともあれ結束力は流石消防レスキュー!!!!

今回の集まりでは、東日本大震災の当時の様子、現在の状態がそれぞれ手に取るように分かり、総じて言えるのは、今だ復興の兆しがはっきり見えないことでした。

国の責任は大変大きいと思います。しっかりしろ政府よ!と言いたい気持ちです。

次回は2年後、九州で開催されます。この2年間の間に、必ず大きな災害が発生すると思っています。不謹慎かもしれません。しかし現実です。誰もがしっかりと現実を見据えて生活することが今求められている最も重要な考え方なのです。

さあ皆さん2年後元気でお会いしましょう。

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