松江市の視覚障害者を対象とした防災講演を初めて行いました。
会場には沢山の視覚障害者の方が集まられ、今までの講演会場とは雰囲気が全く違っていました。
一般の会場では講師の方を見て一生懸命メモを取られたりしていますが、視覚障害者の方は耳を講師の方へ向けていらっしゃいます。
一生懸命聞こうとされる姿は、健常者よりはるかに真剣にとらえられていることを感じました。
今回話した内容は、今地球規模で何が起こっているのか、これから何が起きようとしているのか、を具体的にはなし、何を心がけなければならないかを知っていただくのが一番の目的でした。
そこで、阪神大震災時の視覚障害者の被災状況、東日本大震災の視覚障害者の被災状況を話、その問題点を解決するため何をしなければならないかを話しました。
話しているうちに、自分自身が、色々な障害者の方がいる中で、「災害時には目が見えない人が最も大変な思いをしているんだ」と改めて感じていました。
目が見えるありがたさ、何気ない当たり前の生活がこんなにも大切なものかという気持ちでいっぱいでした。
防災の基本理念である「自分の命は自分で守る」、この言葉は当然のことなのですが、したくてもできない人たちがいるんです。そのためにもいざという時に社会全体で障害者の方を守ってあげなければなりません。
今回の講演で、自分は講師であるにもかかわらず、障害者の方の訴えている姿がひしひしと伝わってきました。
このような気持ちは実は初めてでした。改めて隣近所、その地域、行政のきめ細かい対策をしっかりと取らなければならないと感じたところでした。
逆に教えられた講演会でした。要請いただいた三輪さんありがとうございました。
せっかくここに思いを書きましたが、視覚障害者の方は読むことが出来ません。点字もありません。このブログを開いていただいた方は是非目の不自由な方に読んで聞かせてあげて下さい。よろしくお願いします。