連日大田市での講演があり、今日(2月23日)は、大田市温泉津(ゆのつ)の福波地区の住民の方を対象に防災研修を行いました。
この福波地区と言うのは、大田市の一番西寄りの地区で、江津市との境になるところです。
高速道路が一部開通し、仁摩町と福波地区の移動はとても便利になっています。
料金も無料ですので、仁摩から江津、浜田方面に向かわれる方は、この道路を利用されるととても便利ですね。
さて、今までは、土曜日曜と言ったお休みの時の研修でしたが、今日はウイークデー。実はどのような方が参加されるか興味がありました。
最初にセンター長さんが、「昼間家庭を守る、地域を守る方々の防災に対する意識を高める目的で開催しました。」と説明があり、センター長さんとしても正直どの程度の方が集まられるか不安だったそうです。
集まって来られた方々は、40人を超え、男性、女性ほぼ半々で、センター長さんもほっと胸をなでおろしていらっしゃいました。
と言いますのも、人数集めが目的となれば、それだけのことになってしまいますが、今日参加された方は、昼間何か起これば自分たちが家族・地域を守らなければならないとの思いを持たれた方の集まりが、この人数になっていたからでした。
さしずめ「留守は私たちに任せてチョーダイ隊」とでも言いましょうか・・・・。
1時間半と言った講演時間で休憩もなく、私が一方的にしゃべりまくっていたにもかかわらず、誰ひとりとしてお休みになる方もなく、熱心に聞きいれていただいたことが、地域の皆さんの防災に対する思いが深いと言う事ではなかったでしょうか。
でも私としては残念なことがあったのです。
と言いますのも、冒頭、災害発生の危険性を質問したところ、大半の方が、「大きな災害は発生しないのでは。」若しくは「自分たちの地域には災いは降りかかってこない。」といった考えの方が多かったと言うことでした。
近年、これだけ日本全国に災害が発生している中で、まあのんびり構えていらっしゃること、と思ってしまいました。
しかし、中には、自ら「非常持ち出し袋」を持参され、いつでも持ち出せるよう、わかるところに置いています。と言う方が参加されていました。
詳しく聞いてみますと、地区婦人会の方が、全戸に配られたそうです。素晴らしいじゃないですか!
どうも、質問に対し手が上がらなかったのは、奥ゆかしい方の集まりだった様ですね。
今日の講演の後で、一人の男性の方が私の所に来られ、今後各自治会単位で「自主防災組織」を立ち上げ、その中で更に「防災委員会」と言う名前で10人程度の班を作り、避難が発生した場合、このグループで助け合い、一時避難所更には二次避難所へと避難する計画があることを知らされました。
どうでしょう、全国の皆さん、是非参考になさってください。
大田市は、日本「住みたい田舎」ベストランキング総合1位になっているとのことです。
大田市はこのようなところなんです。皆さん、災害体制でも安心できる、この街に「定住」を考えて見られませんか?
講演風景