» 2012 » 10月のブログ記事

今日、広島県庁で広島県の高圧ガス保安大会が開催されました。

この大会は2日間にわたって行われる大会ですが、1日目に講演を頼まれ、出かけました。

朝8時の広島行き高速バスに乗り、3時間45分かけて広島に到着し、事前準備をしてから午後2時20分から1時間20分の時間を頂きました。

私は、消防の第一歩を広島市消防局で踏み出したものですから、広島は第2の故郷のようです。

広島県庁の6階会場で話しましたが、40年前の県庁と何ら変わりがなく、昔の面影そのものでした。

しかしよく考えてみると、そのように古くなっていることを思うと、庁舎の耐震はどうかと思うところです。

防災の拠点施設は、いの一番で整備しておくことが第一であると思います。知事さん県民のためにも危機管理よろしくお願いしますね。

今日の講演は、「大切な人を守る事故防止」と題して話しました。

千葉県のコスモ石油ガスタンク爆発事故、三井化学の事故、新潟県南魚沼のトンネル爆発事故、姫路の日本触媒の事故等々大規模災害事例を元になぜ事故が起こったのかを検証し、今後の事故防止を話しました。

労働災害事故防止の基本は、「一日の終わりには大切な人があなたを待っている。」に尽きると思います。

元気な姿で、「ただいま」と言って帰ることが結果事故を起こさないことにつながるのです。

そのためには日頃から何を心がけ、何をしなければならないか。このことを私なりにお話をさせていただきました。

今日講演を聞かれた皆様は、少なくとも労働災害事故には遭遇しないと信じています。

どこにでも出かけて行きますので、気軽に要請してください。フットワークよく飛んで行きますよ。

どうか事故のない仕事場を是非作り上げて下さい。

広島県庁の香原様大変お疲れさまでした。

行政としての役割大変でしょうが、無事故を目指して頑張ってください。

正に秋晴れの訓練日和となった今日、松江市内4か所で先週に引き続き防災訓練が開催されました。

「慣れに勝る熟練はない!」の言葉通り、何回も訓練することで、災害対応は身につくものです。

今日は、八雲町日吉地区の避難訓練を検証に行きました。

地区住民による避難所開設と、災害対策本部での災害情報収集と、要援護者の安否確認等が行われました。

この地区は、初めての訓練と言うことで、参加者も何をしてよいかわからず、言われるとおり避難所に集まってきたと言った感じでした。

訓練終了後講評を申し上げましたが、初めての訓練と言うことから、まずは参加することで防災意識の高まりの第一歩と思っています。

それでは、今後の参考として何点か気のついたところを申し上げたいと思います。

① 避難する時、火の元の点検、電気のブレーカーを切る、戸締りをする、向こう三軒両隣に声をかける。このことがほとんど出来ていませんでした。安否札を使うよう習慣づければよいと思います。「○○は○○に避難しました」

② 何も持たないで逃げる。は鉄則ですが、避難所での生活に最低限の必需品は必ず携行する。常備薬、メガネ、お薬手帳、その他。しかし殆どが手ぶらでした。

③ 避難者は本部で受付をされていましたが、避難してこられなかった人の確認行動がありませんでした。分母と分子が同じになるよう体制を作る必要があります。

④ 屋外スピーカーで情報が流れましたが、丁度死角になり、よく聞き取れない状態の中、誰一人として放送内容を確認に行く人がいなかった。必ず誰かが聞きに行くことが大切。

⑤ 避難者から、「今日の訓練は避難指示が出た時どのようにして避難すればよいかを教われると思い参加したが、とにかく避難して下さいだけであった。」今後研修が必要です。

以上主な内容を示しました。他地区の方も参考にしていただき、次回の訓練に生かして下さい。

お疲れさまでした。

10月21日は松江市で今年2回目の防災訓練が各地区で開催されます。

私は、八雲町から依頼を受け、訓練を検証することとしています。

午前8時に「宍道断層を震源とするM7.1の地震が発生、松江市で震度7を記録」松江市全域に大きな被害が発生したとの想定です。

災害対策本部立ち上げ、各地区での避難訓練、災害時要援護者の安否確認及び避難方法、衛星携帯電話による情報提供訓練、災害情報伝達訓練等々八雲町全域で開催されます。

訓練終了後は、防災研修が実施されます。

八雲町としては全町挙げての訓練は初めての試みでもあり、いろいろ反省すべき点が多いものと思っています。

訓練を総括することで実災害に生かすことのできる災害に強い防災の町を造ることが目的であり、訓練参加者の動きに注目したいと思っています。

さてどのような訓練になるのか、訓練が終わったところでコメントしたいと思っていますので、こうご期待を。

今日は、島根県安来市で、産業人の方対象に「消防人生」と言うタイトルで講義しました。

このセミナーは、西は益田市に始まり、出雲・松江・東出雲・安来と受け持ていますが、どの会場も30人から130人、多い時では200人近くの受講者対象に講義をしています。

しかし今日は何と受講生5人でした。

ほとんどマンツーマン?それとも複式学級の気分でしたね。

主催者側からは、今日は少なくて申し訳ありません。張り合いがないとは思いますがよろしくお願いします。と言われたのですが、良く考えてみると、このセミナーは中小企業の社員の方を対象とした、雇用継続のセミナーですので、仕事をしたくても仕事が少ない企業にとって社員を守るため、国の事業で行われているものです。

従って、受講者が少ないということは、会社が忙しいことのほかにならないのです。(ありがたいことなのです。)

私のモットーは、一人であろうと300人であろうと「気を抜かない」と言うのがとり得です。?

今日も5人の方の顔を見ながら話しました。

講義内容は、42年間の消防人生の話を終え、最後に、このように長く、しかも24時間365日休む暇もなく拘束されてきた人生を終えれば、第2の人生は楽しく又優雅?に過ごしたいと思うのが普通ではないでしょうか。しかし再び同じような仕事を選んだ訳はどこにあるのでしょう。と言って、結論は、「やはりしゃべりたかったのでしょうね。」で終了のゴングでした。

今度は今月23日に松江会場で講義します。

タイトルと話の筋は今日と同じですが、内容は少し変えて話そうと思っています。

そりゃあ、そうしないと、一言一句同じは話は、しゃべる方も疲れますが、何より主催者の方が全く同じ話を聞くことはつまらないと思っています。

受講者は違いますから同じ話をしても関係ないと言えば関係ないのですが、私のポリシーにあわないものですから。

安来での講演終了後、松江市に本社がある、「㈱アイ・コミュニケーション」へ行き、災害時の安否情報システムをはじめとする、各種緊急時連絡情報等々が、あらゆる媒体(テレビ、パソコン、タブレット、スマホ等)を使って情報発信できるシステムを聞きに行きました。

今までにない、行政、民間企業に係わらず、情報提供及び安否確認が出来るシステムがきわめて安価で開発がなされたことは、これからの災害対応には欠かせないものになると感じました。

詳しくは、直接会社へ問い合わせてみて下さい。松江発のプログラミング言語 「ルビー」に次ぐ、画期的情報提供システムが松江市で誕生したことに大変興味を持っているところです。

10月11日に、島根県松江市において「松江市児童クラブ防災研修」の講義を行いました。

タイトルは、「子どもを守る危機管理は出来ていますか?」~こんなことになろうとは・・では済まされない~と題して、自然災害をはじめ火災その他の災害が突発的に発生した場合の適切な対応について話しました。

特に、東日本大震災での「釜石の奇跡」について、如何に日頃からの心掛け、いつ発生するともわからに大規模自然災害に、保険のように備えていた釜石東中学校の生徒はほぼ全員助かった。

しかし、石巻市立大川小学校は殆どの生徒が犠牲となった。この違いは一体どこにあったのか。検証すると共に、日頃の備え、災害に対する取り組みの違いが大きく生死を分けたことについて話しました。

また、一方では何をするにも「リーダー」の存在は大きいことも話しました。

誰しもいざといった時判断に迷うことがあります。この時に誰かが適切な判断をし、決断力によって行動に移る。これが正に「リーダー」の役割です。

優秀な人材育成こそが、あらゆる現場を守ってくれことも話しました。

途中、ある災害現場を想定し、受講者から代表として2名前に出ていただき、机といす、ホワイトボードを設置し、こちらから災害想定を示し、限られた時間で何が出来るかを実際にしていただきました。

想定:午後3時に松江市を震度6の地震が襲いました。この学校では、2階で10名の児童が2名の指導員の元学習しています。地震の揺れは20秒間、

火災報知機も鳴り始めました。災害現場をイメージしながら児童の安全を図ってみて下さい。

事前に話していなかったものですから、何をしてよいかわからず、児童を避難させるどころか、自分が先に机の下にもぐるとか、私に向って○○をします。と言われるのですが、児童を安全に避難することをいっこうにされなかったのです。

おふた方には事前に知らせず大変申し訳ないことをしましたが、とっさにはこのようになることが一般的です。

与えられた一定の時間が過ぎた時点で、お二人にはホワイトボードに、とるべき手段を順を追って書いていただきました。冷静になり頭で考えると何をするかが思い出せるのです。

本当は分かっていると思いますが、突発的に発生した現場では、うまく機能しないことを知っていただきました。

結論として、如何に日頃からのイメージトレーニングが大切かを話しました。

このような研修、これからもどしどし行ってください。

依頼があればいつでも馳せ参じましょう。

今日(10月5日)島根県雲南市加茂町の「ラメール」というホールで、西日本電信電話株式会社の「安全大会in島根」が開催されました。

この大会は、午前の部、午後の部とに分かれ、午前中が式典(表彰等)と講演、午後が実技指導(柱上転落事故、高所作業車事故、交通事故防止、救急講習等)更には各関連会社による展示コーナーが設けられる等大変大きな大会でした。

この大会にこの度講演を依頼され「事故を起こさない安全対策」という演題で講演しました。

つい最近も他県で高所作業車による死亡事故が発生したとのことで、関心が高まっており、皆さん大変熱心に聴いていただきました。

どの会社も同じと思いますが、安全管理については、口がすっぱくなるほど言われています。それなのになぜか事故は減りません。

私の今日の話の内容は、依頼された外部講師が改めて作業における安全管理の手順マニュアルを話したところで、これは普段から言われてきていることであり、それを実効性あるものにするにはどのようにすれば良いかのヒントをお話ししました。

まず第一には、「安全管理は気配りから」気が付かない者には安全管理は決して任されません。従って、気配りが出来る人材を多く養成すること。

第二に「防災訓練は形式にとらわれるな!訓練で出来ないことは実災害では絶対にできない!」義務的に訓練をするのではなく、真剣に自分のこととしてとらえ行うことが被害を最小限度に抑えることにつながる。

第三には、「不慣れは慎重に、慣れには落とし穴」不慣れな者は何をするにも慎重に取り組む。慣れた者は必ず落とし穴があるから気を付けろ。

このような考え方は全てに、優秀なリーダーの存在が会社の明暗を分けることにつながります。

優秀な人材育成こそがわが身を守り会社の発展につながることと信じています。

労働災害防止のキーワードは、「一日の終わりには、家族など大切な人があなたを待っている。」座右の銘???にしてみては如何でしょうか。

私は今日の大会を通して、主催者であるNTTの本部長以下幹部の皆様の熱心な取り組みに、大きな事故は防げるものと確信しました。

「会社の発展は事故防止から」ですのでこれからも安全で最先端の通信システムの提供をお願いしたいと思います。

今日は一日ご苦労様でした。

お問い合わせ


講演依頼、危機管理のアドバイスの他、防災に関するちょっとした質問など、お気軽にご連絡ください。

カテゴリー