大変長い間ブログの更新をしていなく皆さんにはご迷惑をかけました。
久しぶりに時間が取れましたので書き込むことが出来ました。
今年4月から5月に掛けての講演で、今年の災害発生の予測を立て、皆さんの災害に対する備えの参考にしていただいていました。
私も、防災危機管理事務所を開設して5年目になりますが(消防防災関係では47年目)、毎年のように年度初め、その年の災害予測をしています。
幸か不幸か、当たる確率は80%以上で、最近では、日常出会った方から、今後の気象の変化とか季節予報とかを聞かれることが多くなりました。
私なりの災害発生予想は、勿論気象情報が中心ですが、気象情報も気象庁は勿論、ウエザーニューズ、アメリカの軍事気象予想、気象予報士の方の予想等から総合的に判断し、更には自然界の生態系の変化と、長年培った雲の変化が判断材料となっています。
さて、今年予想したのは特に台風の当たり年で、近年になく台風の接近が多く、上陸も多くなると予想していました。(赤道直下の海水温の異常上昇)
また、大規模災害につながるゲリラ的集中豪雨も発生の危険があり、特に早めの情報をつかむようにしていました。
一つ外れたのが、夏の暑さは予想通りでしたが、9月に掛けても一定の暑さが残る、いわゆる残暑を警戒してください。と言っていましたが、8月の盆を過ぎた途端、急に気温が下がってしまいました。
蛇行する偏西風がここまで下がるとは予測が付かず、更には、夏から秋に掛けてエルニーニョ現象が顕著になると予想はしていましたが、ここまで影響があるとは流石に見抜くことはできませんでした。
さて、今年の冬に掛けてはどのようになるかですが、北日本は平年並みと思いますが、私が住んでいる西日本は、雪は降るものの豪雪と言ったことにならず、平年より積雪は少ないとみています。
こんなこと言って外れたらどうしよう・・・・。と思ってはいますが、例年より3日早い冬将軍がどう影響するか、過去では雪が降る降ると言いつつも全く降らなかった年があったようですが、そうはなりません。
根拠としては、生態系で、ハチが比較的低い所に巣を作っています。カメムシの発生が今年は非常に少ない。秋日和が例年になく安定している。等々が一つの根拠としています。
但し、雪の量は少なくても、かなりの気温の低下は予想されますので、凍結には注意が必要と思います。
いずれにせよ、災害における「想定」はあくまでも「想定」であり絶対的な物はありません。予報もあくまでも予報ですので参考にしつつ、心の中では、最悪を考える心の準備と、すぐに対応出来る即戦力を兼ね備えて下さい。
これが当たれば、「なるほど」と思って下さい。外れれば「やはりな・・」と。私なりの気象学でした。