長らく書き込みを失礼していました。
このところ大変忙しく(理由にはなりませんね)書きたい、伝えたいこと山ほどありましたが、やっと書けるようになりました。
さて、今年も総務省の仕事をしていますが、先月から本格的に全国の自治体を回り、災害情報の伝達の手段について相談を受けたり、こちらから情報提供をしたりしているところです。
先月18日に出雲空港から羽田にへ向かい、その日は東京泊りで、あくる日早くに岩手県北上市にお伺いしました。
昼前に北上市に到着し、午後1時から北上市消防本部内の防災部で話をしました。
消防本部内で、消防長さんが、防災部長兼務体制となっていて、いざ災害が発生すれば、相当大変だろうなと思ったところでした。
消防本部(局)内に防災部を持っている自治体が全国には数自治体ありますが、私としては、防災部は市役所に置くべきと提唱しています。
このことについては、別の視点でお話しするとしましょう。
午後5時半過ぎに会議を終了し、次の訪問先である山形市へJRで向かいました。
山形市に着いたのが、夜の9時頃、さすがに疲れました。
次の朝早くに起きて、山形市役所へ向かい、到着してまずびっくりしたのは、約30年前に建築された市役所庁舎でしたが、10階建ての素晴らしい庁舎でした。
玄関ロビーは広々とし、天井壁画ともとれる装飾、当時の市役所としての建物は相当注目をされたそうです。
当時の市長さんは、相当先見の明があったのではないかと感じたところです。
と言いますのも、庁舎は市制の拠点ですから、市長と、市役所職員の本気度のバロメーターと言えるところです。
環境が、あらゆる方面に好影響をもたらすことはすでに実証済みですから、それを見込んでの当時の庁舎建設ではなかったかと思います。
そんな中、対応された防災担当の職員さんたちの市民に対する「安全・安心」対策に真摯に取り組まれている姿が印象的でした。(これなら市民の方も安心できると直感したところです。)
色々と相談される中で、最後に私からは、如何に素晴らしいハード整備をしても、それを使いこなせる職員を育てなければ、絵に描いた餅になるので、マンパワーの育成に重点を置いて下さい。
と申し上げました。
午後1時過ぎまで会議をし、東京に向かいその日は東京泊りで、次の日帰郷という日程でした。
いずれの自治体にも言えることですが、情報伝達手段としては、この方法なら完璧!というものはありません。
情報伝達の多重化でベストではなく、ベターを目指してほしいところです。
このような状況から考えると、完全なものがないことから、財政面での優先順位がどうしても低くなってきます。
しかし、ここ近年特に大規模災害多発警報時代となっています。
災害から市民を守るのは、如何に情報を早く収集し、正確に時期を逸することなく伝えるかですので、そのための手段としてのツールはあらゆるものを整備することが必要です。
従って、それに伴う費用も当然かかると思わなければなりません。
担当者の方は大変とは思いますが、市民を守るには、市長さんと、いい意味での「バトル」を期待いたします。頑張って下さい。
”盲点”
ここ近年大規模災害に見舞われていない自治体は、経験がないことから、どうしてもベターの対応すらできていないのが現状です。
各種計画、マニュアルを整備し、訓練もして万全であると思っている自治体こそ要注意です!
実災害は、計画通り来てくれませんので、経験値が物をいます。しかし経験がない。ではどうすればよいか。その対応方法についても助言させていただきました。