市民大学で2講座を受け持ち、2回目が8月24日に終わりました。
1回目は、防災全般についての座学を中心に行い、2回目にそれを生かしたワークショップをDIG形式で行いました。
10人のグループを6班作り、テーマは「台風」、日にち時間ごとに刻々と変わる被害状況を4パターンに付与し、それぞれどのような考えを持ち、対策をとるか考えていただきました。
グループには進行役のリーダーとそれぞれから出た意見を記録する記録係、最後にまとめを発表する発表者を決め、与えられた時間内にさまざまな考えを出していただきました。
発表内容を少し紹介しましょう。
台風が発生しました。との情報のときは、特に何もしないという意見の中で、テレビ等で情報を取りますという意見がほとんどでした。
九州に上陸した時点では、九州の知人に電話して台風情報を取り入れるといった意見が数件出ました。また、要援護者を中心に避難の準備に入るといった考えも出ました。
台風が最も接近した時は、外出もできず、場合によっては避難しなければならない状況にもあることから、この時点では事前対策はとれません。このような状況の中で、工務店に来ていただき家を補強するといった意見も出ました。(すでに遅い!)
また、変わった意見では、ペットの散歩ができなくなるので困る。というのがあり、確かにペットも家族ですので災害時には考えておかなければなりません。
台風対策は、地震とかテロといった災害に比較すると事前に予測ができます。
かといって、ぎりぎりまで何もしなければ、「こんなはずではなかったのに・・・」ということになりますので、対策は早め早めが重要です。
今はまだ太平洋高気圧の勢力が強いですので、西寄りに進路をとっていますが、これから次第に弱くなると上陸する台風となります。
今年は4月から風による被害が多発しました。私は、今年の災害の傾向の一つとして「台風被害」を言い続けています。
また、台風の直接被害もさることながら、前線を伴う豪雨災害にも注意が必要です。
特に台風は進路の東側が被害が大きくなりますので、進路により注意が必要です。
「備えあれば憂いなし」がまさに言えますので、早めの対策を!
これからが台風シーズンです。心して対応しましょう。