島根県の大田市と言えばピンと来るのが、あの世界遺産に登録された「石見銀山」ではないでしょうか。
この大田市、実は防災に強い町づくりををテーマに、非常に熱心に取り組まれている自治体なんです。
縁あって私は3年前から各地区での防災研修等の講師として、その地域その地域に合ったお話しをさせていただいたり、図上での訓練をしたりしているところです。
実は、この大田市、今年度は今まで以上に熱心に防災に取り組まれる計画を立てられ、2月から3月にかけて集中的に、ほぼ全地区それぞれの地域ごとに防災研修が行われることになりました。
今年度も、ありがたいことに白羽の矢を立てていただいて、出向くこととなりましたが、各地区単位ですので、この期間、大田市へ通勤しているような状態です。
今日(2月20日)は温泉津町(ゆのつちょう)湯里まちづくりセンターで、自治会長・消防団・民生児童委員・婦人会代表・老人クラブ代表と言った方の参加で、研修がなされました。
実は、大田市は、実効性のある「自主防災組織」をどのようにして結成するかに重点を置かれており、今日の研修地区は、これから結成しようかとの第一歩を踏み出されたところです。
内容は、今地球環境はどの様になっていて、どんな災害が発生しているか、今後どの様な災害に発展するかを説明し、各自は何が出来るか、何をしなければならないか、地域は何をしなければならないか、災害弱者の方をどのように見守るか。
と言った内容で話をしました。
皆さんは、非常に熱心に聞いていただき、私の話す内容を吸収される姿が「ビンビン」と帰ってきていました。
地域の中には、地域防災づくりをしなければ、助かる命も助からない、との思いから「自主防災組織等」地域のつながりを強固にしたいと思ってい方が沢山いらっしゃることと思いますが、やりたくても色々な事情で出来ない方がいらっしゃいます。
この思いを誰かが汲んであげなければならないので、それぞれの地域で、誰が第一歩を踏み出されるかであると思います。
そのきっかけづくりの中心は、やはり行政であると思います。
大田市には、まちづくり推進課というのがあって、その担当者の方が大変熱心に各地区に働きかけていらっしゃいます。
今日は、この推進課の紙田さんと言う方が、一生懸命企画されていました。
そして、各地区には、「○○まちづくりセンター」があり、行政とタイアップしてあらゆる面での「住みやすい」まちづくりに取り組んでいらっしゃいます。
いい意味での「まちづくりセンター」どうしの競い合いになっているかもしれません。
私はこのような体制作りは、全国的にも珍しいのではと思っています。
ここまでくれば、後は、住民自治による防災体制を確立していただき、防災体制世界遺産になることを期待しています。
ちょっとオーバーだったかな・・・・。
明日は、仁摩町で各地区独自の防災マップを作っていただきます。
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