島根県に大きな被害をもたらすとされる津波被害は、島根県地震被害想定調査検討委員会において平成22年10月から2年間かけて行われ、報告書が提出されました。
その後、東日本大震災による大規模津波災害など、今まで考えられていた想定以上の津波が発生し、国においても「何としても人命を守る」という考え方から、中央防災会議で再度検討されることとなりました。
今までは、南海トラフを中心に太平洋側における津波被害想定は国の方で示されていましたが、日本海沿岸については示されていなく、それぞれ各県において独自の考えで被害想定が示されていました。
したがって、島根県と鳥取県では被害想定が違い、特に県境では、住民が戸惑うことになっていました。
国はこのことを受け、国土交通省を中心に、内閣府、文部科学省において、日本海における最大クラスの津波想定モデルを策定し、平成25年1月に「日本海における大規模地震に関する調査検討会」による報告書が示されたところです。
島根県は、これを受けて、平成22年に策定した「島根県地震被害想定調査検討委員会」による報告書を見直すこととし、この度、「島根県地震津波防災対策検討委員会」として2年間かけて検討することとなりました。
委員会のメンバーは次の先生方です。
委員長 河原壮一郎 松江工業高等専門学校環境・建設工学科 教授 土質工学
副委員長 汪 発武 島根大学大学院 総合理工学研究科 教授 自然災害科学
委員 浅田純作 松江工業高等専門学校環境・建設工学科 教授 災害社会工学
〃 岩井 智 広島工業大学大学院工学研究科 教授 建築耐震構造
〃 高橋智幸 関西大学社会安全学部 教授 水災害
〃 遠田晋次 東北大学災害科学国際研究所 教授 地震地質学
〃 林 繁幸 林防災・危機管理事務所 防災危機管理アドバイザー 火災・大規模災害
〃 村上ひとみ 山口大学大学院理工学研究科 准教授 都市防災学
〃 森 信人 京都大学防災研究所 准教授 防災工学
〃 横田修一郎 島根大学 名誉教授 応用地質学
これから、委員会での検討経過を解りやすくこのブログで紹介しますので、参考にしていただき、ご意見がありましたらお寄せ下さい。
では次回楽しみに。
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