またもやホテル火災で犠牲者が出ました。

現職の時、火災により何人もの犠牲者に出会いました。犠牲になられる方は決まってまず煙にまかれるのです。

火災の煙を吸うと、煙の中の一酸化炭素により、延髄にある中枢機能が麻痺し、運動機能が失われます。

自分では動こうと思っても体が思うように動いてくれません。そして次第に炎に飲み込まれてしまうのです。

自分の家でも火災による死者は後を絶ちません。慣れ親しんだ自分の家でも火災による死者が発生するのです。ましてや様子のわからない旅館、ホテルではなおさらです。危機管理は常に安全の中に身を置くことです。有事の際の逃げ道を必ず確保しておくことが第一です。

今回もそうですが、犠牲者が出ると、消防設備の問題、建物構造の問題等所有者の責任が問われます。勿論法律違反があれば改善の義務は所有者・管理者にあるのですが、勿論不可抗力はあるものの、人に頼るのではなく、元来自分の身は自分で守らなければなりません。「安全は与えられるものではなく、自らが作りだすものである。」

自分が宿泊しているホテルが火災になるなど誰も思うはずがありません。しかし火災は必ずどこかで発生するのです。それがもし自分の宿泊しているホテルであったらどうしますか。「大丈夫だろう」では済まされませんよ。

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