新型コロナ感染症対応危機管理について
今だ終息のめどが立たない新型コロナについて、首都圏で3日連続クラスターが発生するなど、国民に不安が付きまとう状況となってきました。
今回は、前回に引き続き、危機管理の基本についてアドバイスいたしますので、参考にしていただき、冷静な対応をお願いします。
1.基本的な考え方
世界的に感染者数が累計で報じられていますが、完治した人も相当数いらっしゃいます。
同じ風邪の系列で「インフルエンザ」がありますが、我が国における感染者数は、国内で推計1000万人いるといわれています。その内亡くなられる方は、年間214人から1818人(過去の統計上)です。
感染が拡大している東京都の感染率からすると、0.002%です。広島市は、0.0003%です。
インフルエンザの感染率は、0.9%ですから、インフルエンザの感染率が重要といえます。
都市圏においての感染者数は、予想よりずいぶんと少ない数で、これからは、残念ながらまだまだ増加すると思われます。
インフルエンザ感染率から感染者数を割り出せば、117万人が感染することになります。
すなわち、新型コロナの今後感染者数は、予測数値からすれば上がるものと思われますが、大切なことは、過剰に反応し、冷静さを失わないようにしていただきたいということです。
2.感染源が特定されない状況となった
豪華客船とか、ライブハウスとか、感染場所がある程度特定されていたが、今は、特定できない状況となりました。飲食店で感染したという報道に、その飲食店ではウイルスが蔓延していたかといえばそうではなく、グループ会食していたうちの何人かが感染したのは、会食参加者の誰かが人込みの中で感染し、会食参加者に感染が及んだとの見方が正しいです。
従って、いつどこで感染するかわからない状況になったということは個人個人が認識しなければなりません。
3.感染予防対策
国民全員が出歩かず、家の中にいれば、感染は瞬く間に終息します。しかし、現実日々生活する上には、行動しなければなりませんので、行政がしきりに国民の皆さんへお願いしているのは、「不要不急」の外出は控えてください。というほかないんです。
しかし、強制力は全くありませんので、生活する上には最低限出歩かなければなりません。
その状況下で感染するのは当たり前になってしまうのです。
それではどうすればよいかということですが、外出するときマスクを着用すれば防げるかといえば、マスクは気分的なもので、全くと言ってよいほど新型コロナには効きません。
マスクは、拡散防止に有効としかないので、症状がある人は、人に感染させないためマスク着用を義務付けています。といっても、残念ながら効果はほとんどありません。
とはいえ、咳・くしゃみといった症状のある方が何もしないでは、大きく拡散させるので、エチケットとしてしなければなりません。
感染防止行動
・ 咳・くしゃみ・微熱等症状がある人は、外出しない。控えるのではない。
・ 感染国からの帰国者は、2週間外出しない。
・ 国内で感染が進んでいる都道府県内に居住若しくは出入りする人は、自
己の健康上のチェックを日々怠らないこと。
① 微熱・咳・くしゃみが続く場合。味覚・臭覚に異常が感じられる場合。 体全体に倦怠感がある場合。
② 症状が現れた人は、まず感染専門医療機関(保険所等)に電話をして指示を仰ぐ
③ 外出は禁止。
・ 一般の人は、人込みを避けるようにということが言われているが、現実人込みを避けるのは無理であることを認識する。
・ 手洗いの励行。食事する前、外出から帰った時は必ず手を洗う。うがいは効果なし。(体内にウイルスが入れば、約20分で細胞内に入る。)
〇 今出来る最低限の対応は上記の行動であり、これで感染すれば仕方のないことと理解が必要です。
4.行政機関の危機管理
今後の拡大を予想して、医療機関スタッフ、特に看護師の確保を行うこと。
現役を引退した看護師さんに要請し、緊急時のプロパー確保を行ってください。
5.公安職のBCP(業務継続計画)の重要性
自衛隊・警察・消防は、特に災害対応としての継続が図られるよう、各パターンを作成しておいてください。
6.厚生労働省の対応
特効薬ができるまでは、現状ある医薬品で対応しなければなりません。
現在でも、アビガンが有効といわれていますが、ほかにHIV薬とか、いろいろあります。
ぜひ早急に取り組んでいただきたいことは、中国で製造されている医薬品とか、ドイツ及び他国で実証実験で効果が出ていると表明されている医薬品については、従来の認可基準ではなく、超法規的対応が今必要です。
仮に新薬が開発されれば、従来の認可手続きでは遅すぎますので、速やかな対応を行ってください。
7.今後の見通し
前回5月になれば終息が見えるとブログで紹介しましたが、残念ながら6月以降になると思われます。
気温が上がれば、必ず終息が見えてくると思います。
一部の意見で、暑ければ発生しないというなら、なぜアフリカとかの暑い国で蔓延しているかとの質問を受けます。
確実ではありませんが、気候的には熱帯地方でも、室内はエアコンでの生活がほとんどです。したがって、冷房の効いたところでの感染が考えられます。
最後に一言!冷静な判断で、感染予防の原点に立ち返った対応を。
Comment feed