昨日(3月5日)私の事務所から1時間半かけて、大田市2か所で午前・午後講演し、夕方6時半に帰り、今朝(3月6日)再び大田市に向け朝7時半に事務所を出発しました。
今日も午前中大田市長久地区で図上訓練(DIG)を行い、午後は静間地区で同じく図上訓練(DIG)を行いました。
この2か所の地区は、今年で3回目であり、1回目は「防災全般から自主防災組織結成まで」のお話しをし、2回目を行った昨年は、地図を元に各地区独自のハザードマップを作っていただき、自分たちの住んでいる地域はどのような災害発生危険があるか、有事の際の避難場所は、要支援者対策は等々各班で意見を出し合っていただき、代表の方に発表していただきました。
今回は3回目で、昨年使った地図に更に手を加え完成系にするという、DIG2回目を行った訳です。
ほぼ完成した「地区独自のハザードマップ」を元に、今回は「豪雨災害」に特化した想定を与え、豪雨災害に対しての平時の備えから、災害発生危険となった時の「初動体応」、地区内住民への広報、避難開始時期のタイミング、どこを通ってどこへ避難するか、要支援者は誰が守るのか等々をまとめていただき、それぞれの班から発表していただきました。私はこれを「防災甲子園」と名付けています。
この「防災甲子園」は、各グループ(班)が自分の住んでいる地域の安全・安心をどのように考えているかを色々な視点でとらえ、災害対応を発表し合うと言った内容です。
本来は、発表には審査員を付け、最優秀賞を獲得したグループには、賞品(地域で有効な防災用品)を与えるのですが、今回は発表のみとし、最後に講評すると言った形をとりました。
今回参加された「長久」「静間」両地区とも流石に2回目となると、慣れたもので、1回目に使った地区ハザードマップに更に付けくわえ、又は変更になったところの修正等テキパキと作業が進められ、ほぼ完成としました。
中でも、「静間」は、谷の深い大きな2本の川を有し、更にこの2本が上流で合流し、そこへ支流が流れ込むと言った、正に河川水害危険区域でもあります。
したがって、特に静間地区の方は、地域全員が本気で考えないといけない地区でありますが、残念ながら防災意識がまだまだ薄いとの意見がありました。
今後は、大田市からゼンリンの地図データを各地区に配布し、今回出来あがった「地区ハザードマップ」を基に、さらに細分化し「各単位自治会」でハザードマップを作っていただくようになるとのことです。
全国各地区の皆様如何でしょうか。この島根県大田市の取り組みを是非参考に、各地区の「防災地域力」を高めて見られては如何でしょうか。
長久まちづくりセンターでの訓練風景
DIGの仕方を説明 各テーブルで検討 発表
静間まちづくりセンターでの訓練風景(緑色のベスト着用者は、昨年誕生した防災委員の方々です。)
各テーブルで書き込み作業 発表
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