島根県大田市仁摩町と言えば「世界最大の砂時計」があると言えばお分かり頂けると思います。
何故ここに砂時計かと言えば、砂を踏むと「キュキュ」と音がする「鳴り砂」で有名なところです。しかも、日本砂サミットが開催された時も、最も良く鳴る砂がここ仁摩町だったんですね。
皆さんも是非「サンドミュージアム仁摩」に是非来て観て下さい。とても素晴らしい「ロマンあふれる街」ですよ。
この地で、今日(2月21日)防災についてのワークショップ「DIG(ディグ)」を開催いたしました。
仁摩町の4地区から、それぞれ代表的立場の方40人が参加され、6班に分かれて、各地区独自のハザードマップを作っていただきました。
最後に、災害想定を、「豪雨災害」「地震災害」「火災」を与え、それぞれの地域の特性からそれぞれの災害ごとに、どのような危険性があり、どのように対応するかを発表していただきました。
この図上訓練の狙いはといえば次の4項目だったんです。(訓練として私の狙いは隠しておきました。)
①事前に内容が示されていないこと。
②当日参加されたメンバーで、リーダー、書記、発表者を決める。
③災害想定を当日与えて、限られた時間内で対応策をまとめ上げる。
④限られた時間内(5分間)で各地域の災害対応を、各班で簡潔にまとめ発表する。(防災甲子園と名付けています。)
始める前に、すべに対する基本的概念をお話しし、ルール説明をしたのち、限られた時間内で与えられた地図に書き込み、独自のハザードマップを作製することでした。
基本的概念とは、「目標を持って取り組む人は、何が出来るかを考えるが、そうでない者は言い訳を考える」。すなわち、当日与えられたもの、指示されたことに目的を達成するためにはどのように取り組むのが最善かを一番の目的としたのです。
災害は、いつ、どのような規模で、襲い掛かってくるか分かりません。すなわち、理想とするものがあれば、災害対応にこれほど楽なことはありません。(ない物ねだりは災害対応をつかさどる者は絶対にやってはならないことです。)
十分なものがない中で、瞬時にして何が出来るかを養うのが、この図上訓練(DIG)に大きな意味があるのです。
今日参加された各地区の方々は、グループ内で意見を出し合い、各地区の災害特性、それに対する対応、中には、事前対策としての要望など、私がこの訓練の本当の意味を隠して実施したにもかかわらず、私が求めていた訓練の70%の出来栄えでありました。(災害対応に100%はあり得ませんので。)
とても初めてとは思えないくらい、日頃から災害対応が頭に入っていることが分かりました。
仁摩地区の住民の皆さん、100%とは言いませんが、安心できると思いますよ。不足分はこれからの積み重ねを期待申し上げます。泉館長さんお疲れさまでした。サポートしていただいた2名の女性職員の方(名前は伏せます。)ありがとうございました。
訓練風景(訓練説明)
各班の訓練風景
最後の発表
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