世界ジオパークに登録されている島根県隠岐の島の社会福祉協議会から依頼があり、先日(12月6日)に隠岐の島に行きました。
皆さんは日本で、ジオパークに登録されているのは全国で8か所あり、その内山陰には、「島根半島」「山陰海岸」「隠岐の島」の3か所が入っていることご存知でした。とても素晴らしい地域ですね。
さて、この時期になると、海は大しけになる日が多く、一番の心配は、はたして予定通り隠岐の島に行くことが出来るだろうかと・・・。
案の定、講演4日前から大荒れとなり、3日、4日と隠岐の島への交通は全便欠航となったのです。
しかし、何と6日は、冬の海には珍しいべた凪の状態で、フェリーに乗っていても緩やかなゆりかごの様な感じで2時間半の船旅を楽しみました。
隠岐の島は周囲は100kmたらずの海に囲まれた島でありながら、島内に入ると海抜300m級の山々に囲まれ、田んぼはあり、大きな川はありで、とても島とは思えないところでした。
その中の講演依頼を受けた地区は、島後の「小路(こうじ)地区」というところで、この「小路(こうじ)地区」、実は中山間地の地区で、200人足らずの集落です。
この地区の安全・安心を担っていただいているのが、「小路地区自主防災組織」で、森田区長さんを中心に熱心に取り組んでいらっしゃいました。
講演前には、情報伝達訓練の検証会をされ、特に「災害時要援護者」対策をどのようにするかを熱心に協議されていました。
私が受けた講演は、リーダー研修と言うことで、各単位自治会のリーダーの方15名程度と聞いていましたが、何と他地区からも来られ、約40名の研修会となったのでした。
中には、平成19年隠岐の島を襲った豪雨災害で、家族を失われた方も参加され、皆さんが真剣に私の話を聞いて下さいました。
しかし、残念ながらこの地区は、区長さんが自主防災隊の隊長を兼務する体制となっているのです。(災害時には区長としての役割を果たさねばなりません。)
私は、自主防災隊の幹部は、区長さん、若しくは町内会長さんではなく単独に選任をお願いしているところです。
しかし、少子高齢化、平時の地区内在住者、リーダーシップがとれる人材育成問題等々で、組織体制が組めないところが多くなっている現実がこの地区にもあったのです。
私は、この地区に限らず全国どこでも同じことが言えるもので、地域の実情から、「出来ることを見つけ、出来ることをする。」これが、実効性のある自主防災組織の原則とお話をしました。
したがって、同じ地区内にあっても、自主防災隊組織が必ずしも一様でないこともあり得るのです。これが普通です。
更には、連合自治会として自主防災隊も連合体で活動する体制も必要であると言っています。
誰かがやるのでは誰もしません。今日参加いただいたリーダーの方大変でしょうが地域住民のために、安全安心の担保として頑張って下さい。
幸い、社協の松浦さん、森田区長さん、宇野副区長さん(元役場の防災担当者)を中心に活動されていますので、地域住民の方安心して生活が出来ますよ。
今回お世話を頂いた、「隠岐の島町社会福祉協議会 地域福祉係長」の松浦様には、細やかな気配り感心しました。
社協はいい人材をお持ちですね。今後ますますのご活躍を・・・・・。
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